■

格闘技

Girls SHOCK V雑感

【第1試合】ライトフライ級　2分3R
○星野久子（勇心館）
×勝山舞子（峯心会）
判定 (30-25/30-25/30-25)


【第2試合】バンタム級　2分3R
△GON!ASAMI（士心館）
△杉貴美子（CUC）
判定1-0 (30-29/30-30/30-30)

先日の黄金筋肉に出た選手が今回は5人も出てたのでありますな。
それが第1試合の星野や第2試合のASAMIもそして杉もそうだったんですが、この辺で抜けて強くないとやっぱりいくら色んな意味での仕込みがある世界でもちょと、って事なんだろうなあ、と。
でも、杉って選手は良い。鼻血が直ぐに出てしまうのはちょっとジャッジの印象とかも悪くなってしまうと思うんでそこんトコは何とかして欲しいんだけれど、打たれても怯まない気の強さは好きです。


【第3試合】バンタム級　2分5R
○WINDY智美（AJジム／WPKL世界女子スーパーバンタム級5位）
×クラウディア・フォンテバッソ（イタリア／プーマジム）
判定3-0 (大成50-46/野口50-46/内山50-46)

WINDYの打撃はいつ見てもというか相変わらず恐ろしい。力が拮抗していたから判定になったワケではないんだけれど決めきれなかったのかな。それは前回のASAMIとの試合もそうだったワケでやっぱり男子選手と比べてのパワーの差に他ならない、つまり一発の重さがやはり女性だからないのかな、って感じかな。


【第4試合】-53kg契約　2分5R
×NORIKO（Team Dii／インターナショナル女子ムエタイ・スーパーフライ級王者）
○カリオピ・ゲイツィドウ（ギリシャ／スポーツクラブ・パグラティオ／WKA世界女子バンタム級王者）
判定0-3 (大成48-49/内山46-49/和田46-50)

この試合のカリオピ、凄かったです（下の写真はカウンターもらってるトコですけれどね）。ドンドン自分から前に出て常に先手を取るのがカリオピ、これが最初の方の試合に出ている選手だったら溜息しか出ない様なそんな試合になったんでしょう。それを凌ぎ切ったNORIKOもある意味凄かったんだけれど、試合後のコメントは萎えた（笑）。「『Girls SHOCK』はやめる。首相撲なしはやりにくい。」
これは言っちゃダメでしょ。ルールが当日発表されたんじゃないでしょ。いけませんよ。カリオピを落とす以上に自分を落とすよ。良い試合だったと思うから余計に残念。
そして改めて感じた事は総合ではあったんだけれど、このカリオピやWINDYと試合した時の辻がどうしてあんなに試合後に嬉しそうだったのか、というのが打撃だけのWINDTやカリオピの試合を見てわかった気がする。見る側は総合だから打撃だけの選手だったら恐くねえだろ、と簡単に思いがち、って事なんでしょね。一発もらったらと思うとやっぱり恐ろしいわ。


【第5試合】ライトフライ級　2分5R
×大島　椿（JMTC／J-NETWORKレディース2位）
○ナムワーンノーイ・アールサヤーム（タイ）
判定0-3 (内山48-50/野口47-50/和田46-50)


【第6試合】セミファイナル　フライ級　2分5R
○グレイシャア亜紀（彰考館／J-NETWORKレディース1位）
×カロリン・フブレクツ（オランダ／メジロジム）
判定3-0 (大成50-48/野口50-48/内山50-46)
※5R右フックでフブレクツに1ダウンあり

ナムワンノーイは次。もっと追い込んでバキバキのナムちゃんが見たいと。そんだけです。
グレイシャアも前回が余りに見事な裏拳一発KOだったので難しいんだけれど、これはもう実力差のないマッチメイクだった故ですね。でも、あの鍛えてるぜ、って感じのグレイシャアの体つきはカッコええ。結構それで満足してしまうな。


【第7試合】メインイベント　ライトフライ級　2分5R
○渡邊久江（AJジム／インターナショナル女子ムエタイ・ライトフライ級王者）
×ジャクリーン・ロース（ベルギー／ロッキージム）
判定3-0 (大成50-46/和田50-47/内山50-48)
※5Rパンチ連打でロースに1ダウンあり

はっきり言って、渡邊、やっぱりキックの試合よりも総合の方が良いです。本人はそりゃキックで、という気持ちは凄くあるのだと思うけれど、もうこればっかりはどうしようもないね。だってスマックや先日の金子と試合していた渡邊の方がこの日の渡邊の百万倍痺れるんだもの。本人はキックの方が緊張するらしいんだけれど見るこちら側からは明らかに総合での渡邊の方が緊張してますよ。
元々、僕が総合が好きだ、ってのはそりゃあると思うんだけれど、あの「ヤバイ、でも前に出なきゃ、殴らなきゃ、蹴らなきゃ」ってある意味コチンコチンに逝っちゃってる渡邊に僕は痺れます。

渡邊に関しては総合の方が、という事は書いたけれど、でも決して試合に緊張感がない、とかつまらない、という事はなかったです。ただ総合の方がやっぱり自分にとっては楽しいな、ってどうしてもそういう事にはなってしまうかなあ。