プロレスだからイーーーンです!プロ格ファンの皆さんへ

矛盾してないかなあ?
秒殺が良い、とか真剣勝負が好きなのならプロレスなんか見なければいいと思うんだが、違いますかねえ。MMAを見ればいいんだからさ。

プロレスを真剣勝負と思っている人なんて現在殆どいないでしょう。100%信じるとかそう言う事ではないけれど、これだけネットでいろんな情報が集められる状況なんだし(実際、ネットを始めて僕の情報量は飛躍的に増えました)、シュート活字なんてのも巷で堂々と語られてしまうのだから。
そう考えたらプロレスがガチでない事は明白な訳でね、どれだけ日高のトぺやプランチャーが早い、ったって、ガチだったらそんな事してる暇があるのならば、とっとと関節でもとってしまうか、ぶん殴ってKOしてしまえばいいんだから、飛ぶって事自体が既に勝利への最短距離ではないでしょう。トップロープに登って云々、って事を論じる事が不毛だと思ってしまうんだよな。
プロレスなんだからトップロープに登っても良いのである、そしてロープへ振ったって良いのだ、と言いたいな。
それは”観客に媚びているのとは違う”のでははないかい?
丸藤がトップロープから飛ぶのをどーのこーのって事自体ズレているんだよ。あれは高く飛ぶ美しいドロップキックに感動するべきで、そんな事は丸藤だってわかってやっているのだから。それを次に”かわす”か”受ける”のは試合の流れから相手の選手のセンスに委ねられるか、きっちり打合せををしてどうするかを決める訳でしょう。あれを受けるのを”間抜け”というのなら現役時代のアントニオ猪木の相手の選手はみ〜んな”間抜け”になってしまう(笑)でしょう。
”受ける”事を否定したらプロレスは成り立たない訳でしょう?
プロレスが格闘技であったのなら、前田も佐山も高田、藤原、船木らがUWFを作ったりしなかったんじゃないのかな、と。

アントニオ猪木の言う事を実践しようとしたら、結局それを否定しなければいけなくなったのはパラドックスになってしまうけれど、でも、だから前田日明が”俺がアントニオ猪木の一番忠実な弟子だよ”と言うのは矛盾でもなんでもないリアリティに満ちている言葉なのだと思うんだな。